以前も書いたと思いますが、「
判断力」 ってのは、人の持つ能力の中で、もっとも重要な能力の一つだと思います。
「行動すべきか? 留まるべきか?」
「イエスと答えるべきか? ノーと答えるべきか?」
それぞれの 「判断」 によって、 「結果」 は、まったく異なるものになるケースが多いでしょう。
陸山会との土地取引の詳細を第三者に漏洩した不動産会社代表。
仮に 「S」 としておきましょう。
当初、Sに悪気は無かったようです。
悪友の、総会屋兼ブラックジャーナリスト兼チンピラ兼不動産屋にちょろっと話したことが
ゴミ売り記者に漏れた、と言うのがいきさつのようです。
でもここで、先ほど申し上げた 「判断」 が効いてくるのです。
ゴミ売りの取材に、
守秘義務をタテに取材拒否していれば、来週、
住宅局長に呼ばれ 「取引で知りえた事実の守秘義務はご存知ですよね」 なんて聞かれずにすみます。
まあ、
業務停止1ヶ月でしょう。
看板傷つけちゃいました。
今ごろ、言い訳じみた詫び入れてきても手遅れです。
「判断」 を間違えての "自業自得" とはこのことです。
詳細は、"
日航再建!ダメだこりゃ・・・「JAL再生タスクフォース」 改め JAL再売 タックスだ~す" に詳しいのですが、これほど予想通りの成果を見せてくれると、むしろ呆気にとられる気がします。
"JAL再生タスクフォース" が "JALタックスだ~す" に変身するだろうという事は予想しておりました。
しかし、仕事が速いですね!
流石は、時の政権に取り入り、政府の威光を背に、口先で言う事と実際やることの整合性がまったく無くても、 "大臣のご意向です" の一言で済ませちゃう、この人。

このかたとクリソツだと主張なさるかたもいらっしゃいますが、見た目以上に性格はクリソツです。

嫌な写真が2枚並べられてしまいました (笑)。
この2人の共通点は、
キャバクラに行き、いくら注ぎ込もうがゼッタイにモテナイその容姿だけでなく、自分の考えと異なる意見を出されると、目くじら立てて怒り狂う度量の狭さが、最大の共通点です。
上の
ネズミ男 (弟) は、昨年、
不動産ファンドの
パシフィックホールディングスの "
事業再生" で、当初約束していた資金調達ができず、この会社は結局 "
事業破綻" しちゃいました。
パイオニアの "
事業再生" でも暗躍・・・・いや、ご活躍になりました。
こちらのほうは、今年の春です。
300億円もの "
公的資金" による資本増強方針を打ち出しながら、まったく実現できていません。
このふたつの "
事業再生" 劇には共通点があります。
この人が "ぶちあげた" 直後は、
株価が鰻登りになり、予定通り・・・いや、目算が狂い失敗すると、
まっさかさまに落ち込みます。
パシフィックなどは、事情を良くご存知で (笑)、しこたま儲けた "ごく少数の人" と、大損被ったその他大勢の被害者との落差が鮮明でしたね。
以前も申し上げましたが、この人とその取巻きのやりかたってのは、"
事業再生" と称して、政府の威光を背に債務を大幅に圧縮して、事業ごとに
企業を解体して切売りする。
平たく言うと、
ハゲタカファンドのやりかたそのものです。
"JALタックスだ~す" 自体も、まだ発足して2週間しか経っていないのに、早くも、当初30人でやろう!って言ってたスタッフが、今では3倍を超える100人以上に急増してます。
JAL 本社ビル 25Fにある大会議室を占領軍の如く進駐し、コーヒーサーバー新設しろ! だの、大型冷蔵庫と電子レンジを2台づつ置け! なんて調子で、経費がすでに10億を超えているそうです。
笑っちゃうことに、その経費も全額 "JAL持ち" だそうで (笑)、国交省天下りの総本山としてのJALの "政治に翻弄される姿" に、同情・・・・・・・なんてまったくしませんが、笑いを禁じ得ません。
彼らのことを 「アイツらは、 "
事業再生"請負人じゃ~なくて、 "
事業破綻" 請負人だよ!」 って言う専門家もいるくらいで、"落しどころ" は、ミエミエですね。
まあ、最終的な責任は "所轄大臣" がお取りになるのでしょうから、今は静観しておきま (笑)。
菅直人センセイ。
好きな政治家の一人です。
あのひと、アレで結構 "目立ちたがり屋" だってことはご承知でしょうか。
でも、最近目立ってませんね。
官邸副総理室のデスクでこうしている姿を度々目撃されています。

「少し前までは "イラ菅" だったのに、今ではいつも官邸に "イル菅" だ」 なんて言われちゃってます。
でも、そろそろ動き出す準備を開始してますね。
鳩山、菅、平野氏が 「意思疎通」 のため三者会談のニュースです。
あの狭い官邸の中に3人いるのですから、三者会談もないものだと思いますが、とにかく一心同体であることのアピールのようです。
長妻センセイや
原口さん、
前原などがワイワイ騒いでいるのを横目に、着々と戦略を練っています。
これも大きな一石です。
財務省主計局による政府予算の査定過程をインターネット上で随時公開する方針を固めたとのニュースです。
これは、財務省に対して大きなプレッシャーとなります。
良い方法です。
しかし菅センセイが狙っているのはもっと大きな目標です。
それはズバリ!
特別会計の見直しです。
特別会計っていうのは、平たく言うと、官僚どもの "個人的なお財布" のようなものなんですね。
それは、新たに設立する天下り法人の設立費用に化ける場合もありますし、天下り法人の運営費になる場合もあります。
この伏魔殿のような
特別会計から来年度
10兆円以上を持ってくることを彼は狙っています。
これを実現したら、一躍トップスターでしょ (笑)。
トップパフォーマンスがお好きな菅センセイらしい、派手な演出です。
劇的な政権交代によって、鳩山政権が発足して、もう直ぐ1カ月です。
「私たちは、経験のない世界へ飛び込んでいきます。
試行錯誤の中で、時には失敗することもあるでしょうが、ぜひ国民の皆様にはご寛容をお願いしたい」
と、就任会見で語り掛けたゆっきー鳩山総理の素直な言葉に共感なさったかたは多いと思います。
この1ヶ月、まさに試行錯誤の連続であり、「脱官僚依存」の「政治主導」を掲げる新政権の暗中模索は続いています。
ほぼ50年近くにわたり続いてきた
官僚主権国家からの決別をするのですから、悪戦苦闘も当然です。
明治維新以来の
事務次官会議は廃止されました。
一度国会で議決された予算、しかも執行済みの予算まで執行停止にして "取り戻し" ました。
目標に達しなかったようですが、それだけでも史上初めての "快挙" です。
「一人で500万票集めるオトコ」 は、国会を改革し、政策決定の内閣での一元化を徹底しようとしています。
何れも、今までの永田町と霞ヶ関の "常識" を覆すものですね。
政権交代とは、 "破壊と創造" だと、近頃つくづく感じ入っています。
それでは、皆さん! 良い週末を!
政治・経済・時事問題">政治・経済・時事問題 - ジャンル :
政治・経済